第二回 今年一年を振り返る。


 まず、御報告があります。前回の日報で宣言した、ウニクラゲをパンに塗って食った結果だが、まじい。イギリスパン(食パン)で試したが、まじい。合わない。なんだか酒粕みたいな味がパンと激しく衝突している。今度、フランスパンで試してみます。


 では本題に。


 まぁ〜、今年もいろいろな楽器・道具と触れあい、親睦を深められたシーズンであった。いろいろと素人なりに暗中模索の気の迷いが、私を様々な楽器に向かわせているのだ、という気もしないでもないが、音と仲良しになれれば素晴らしいことだ。


 では、この一年くらいで新たに導入した道具、弾いて印象に残ったものなどをまとめておきます。


●背負い太鼓
 中太鼓を背中に背負えるようにしたもの。太鼓内に内蔵したビーターから延伸された紐を踵あたりに装着したならば、足踏みによってビーターを操作しビートを奏でることが出来るのだドスドス!


 むちうち症に悩んでいた頃、製作し、おかげで更に首が痛くなった。
 むち打ち症に悩んでいた頃、試奏し、おかげで更に首が痛くなった。


 特別、パフォーマンスの予定がなかったので全然練習してません。


●竪琴
 姉の所蔵品の預かりもので、エジプト土産の5弦の竪琴がある。5弦のハープで表現できることって限られているぞ、と、しみじみ思うのだが、更に、何と、糸巻きが一本折れているので目下4弦しか装着できないのだ。しかし、こうした制限付きの道具は、限られた可能性の中でも追求できることを教えてくれるのだ。


●輪ゴム&日替り弁当容器
 それは弦楽器である。その辺のスーパーで購入した日替り弁当の容器(ボディ)に対角に張られた輪ゴム(弦)を指ではじいて演奏するのだ。形態的にはツィターの仲間である。ピアノや琴の仲間なのさ。

 音は緩んだびよんびよんサウンドから張詰めたぴんぴんサウンドまで幅がある。パーカッシブな感じである。


ステープラー
 ホチキスである。ガシャンとやった音を録音して、少しそれっぽいエフェクトをかけると聞きようによってはインダストリアルな音がする。


●紙
 紙を切り裂く。それがプレイである。きっと全世界には数千人の紙プレイヤーが存在するに違いない。
 楽曲内における配置としては、シンバルが収まるべきポイントなどに配すると効果的であろう。ビリッ。
 Macで、書類をゴミ箱に削除する音とそっくりである。


クルミ
 殻をぶち割る音。殻を擦り合わせる音。半割りの殻を指先に装着しカスタネットのように操り得られる音など。使える木の実だ。


●エレキ・マンドリン
 結構気になるノイズがジージーと絶え間なく襲ってくるのが悩みの種じゃん、という一品。読者の皆様からノイズ対策のありがたいアイディアをたくさん頂きました。カムサムニダ。


●12弦ギター
 ぼろぼろな一品をどうにかしようと激闘してきたが状況は険しい。その音を一刻も早く収録しておきたいものだ。


アイリッシュ・ブズーキ
 何年ぶりかで購入する本格的にまともな楽器。只今練習中です。大事に育てています。来年お聞かせできるように。


オートハープ
 これまた何年ぶりかで購入する本格的にまともな楽器。来年はもっと弾けるようになりたいと思います。まともな楽器は人に継続した努力に対する殊勝な決意を芽生えさせます。そんな気持ちしばらく忘れていました。思い出しました。


●琴伝流大正琴
 最寄りのハードオフで購入。只今鋭意制作中の曲で、超絶技巧を披露する予定です。


バラライカ
 最近、購入しちゃいました。すげえぜ、これ。度肝を抜くぜ、これ。詳細はそのうち記します。



 単なるコレクターで終わらぬよう、来年もこれらの道具の力を借りて、音と戯れたいと思います。殊勝だ!年末年始は人を殊勝にさせるよ。