今年の虫刺され状況


 そもそも人と虫くんとはお友達じゃないか。


 だのになぜ、僕は耐えるのかね、こんなにしてまで、あー痒い。


 結論的に報告しますと、7月・8月・そして今進行形で9月と、今年はなかなか結構なペースで蚊に食われた。50ヶ所くらいじゃねーかな。やってらんねぇ。


 私は、趣味と実益を兼ね園芸などたしなむ平和な人物である。栽培しているものは少量であり、しかもそれは雑草に毛が生えた程度のハーブ的な草の類ではあるが、さすがに盛夏には朝晩散水せねば枯れてしまう。そこで仕方なくじょうろやバケツに水を汲み、しゃーっと水撒きを行う。


 朝はまだいいんです。夕刻です。縞々の肢を持った蚊が群れをなして襲いかかってきやがる。


 私は、若い頃、蚊・ダニ・南京虫らのマルチアタックを幾度となく受けてきた経験があるのであーる。さすがに一度に3ケタ刺されると痒みで頭おかしくなるよ。まぁ、そんな向う側を見てしまった俺であるがゆえ、痒みへの耐久性は並ではない。少々の虫刺されなど、精神力のみで完治させることすら可能なのである。


 とはいうものの、ほんの束の間の水撒きの間に、2ヶ所・3ヵ所・4ヶ所・5ヶ所とマルチに刺されると、さすがに痒い。刺されたところはみるみる赤くふくれあがってくるし。


 ま、そんなときでも痒み止めを塗ればすぐに治まります。透明のジェル状の奴がすぅっとして気持ちいーね。人間、何事も落ち着きが肝心だね。しかし、それにしても毎年、こんなにも刺されたかなぁ、と腕組みをし、じっと考えてみる。否、これは多すぎだろう。


 しかもですね、外に出る際は一応用心のため蚊に効くカトリスを装着していたのにこの有様である。同様の装備で去年まではそれほど刺された覚えが無いのだから、商品を批判するに足る正当な根拠があるかどうか判断を下し辛い。これは、蚊の行動が変わったのか、蚊に効くカトリス耐性蚊が出現してきたのか、我々はその辺りを疑らねばなるまい。


 単純に思ったのが、今年の夏は猛暑でしたね。うちもです。そこで、蚊の野郎、日中暑すぎて、くてっとしておったのではないかと。日が陰ってきてから、従来なら日中も活動していた分を取り返すべく、蚊に効くカトリスの効き目が拡がるエリアであろうと、猛然と神風的なアタックを敢行しているのではないかと。おお、蚊の生態はまるで知らんが、なんだか論理的。


 そういう訳で、今日も痒みポイントに痒い薬を何ヶ所か刷り込みつつ、この夏の思い出をしたためてみました。暑すぎて、部屋で楽器弾いてることもままならぬ夏であった。これからその分を取り戻すべく猛然と弾いちゃおうとは思うが、涼しくなると幾らでも眠れてしまうのも、秋の特徴だよね。注意したい。