デング熱


 というバンドがある。正式名はDengue Fever。



 カリフォルニア在らしいが、ヴォーカルの女性の出がカンボジア人のようだ。私もWikipediaの英語版での記述以上のことは知らない。


 一時、その筋でカンボジアン・ロックが熱いぜ!となっていたらしいです。まぁ、その筋ってのがどの筋かさっぱりわからんのだが。


 で、それが進行形ロックか、過去ロック発掘か、その辺もよく分からないのですが、とりあえず「熱いぜ!」の比較的中心にあるバンドという解釈で間違いないのだろうか。私も存在を知って以来、気に入って好んで聴いている。


 西海岸伝統のサウンドに、クメール語の歌詞、節回し。確かに熱出てきそう。




 カンボジアでのドキュメンタリーも撮影したらしいっす。余談だが、最後のカットで人満載のトラックが向かっていく黄色いビザンチン建築みたいなシルエットのやつが、プノンペンのセントラル・マーケットである。建物内部では比較的金目のものを売っていて(宝石・貴金属とか)、建物の外周では生鮮の露店がびっしりだったような覚えがある。私もでっかいマンゴーとか、カボチャの中にココナッツプリン詰めたやつを切り売りしているのとか、購入した覚えがある。


 こういう映像を合わせて味わっていると、蒸し暑く甘ったるい風に吹かれて、熱に浮かされた夢幻の境地など彷徨うのも、なんと贅沢なことかと思える。困ったものだ。困った存在だ。妙なバンド名つけて。