韓国帰り



 韓国ソウルへと行ってきた。
 短い滞在だったがいろいろと感じることもあった。まぁ、頭の中で反芻しつつ、まとまってきたら伝えてみたいこともたくさんある。


 私が立ち回ったソウル中心部では大きな交差点を歩行者が横断する際、地上に横断歩道および歩行者用信号などがあるわけではなく、交差点の地下に通路があり、歩行者は階段を下り、地下で道路を横断し目的の出口階段を上って地上に出るという様式が採用されている。地上を横断しようとするなら命を賭けなければならない。
 その地下道内では商店やちょっとした飲食店が商いを行なっている。露天のようなものではなく、最初から設計されたユニットにテナントが入っている状態である。
 地下道が、例えば地下鉄駅と結ばれた場合、地下鉄駅を基点に複数の交差点地下が連結され「地下街」と呼べるような規模となる。一方、一つの交差点の地下のみにとどまる地下通路で商いを行なっている場合、傍目には何とも立地が悪いような、日陰の商売のような風に思えてくる。儲かりますか?


 そんな地下道で中古レコード屋を見つけた。最近のK-POPのようなものなら日本でも手に入るだろうし、ここはひとつ韓国盤のレコードでも記念に入手するか。しかし、私は韓国人の歌手を本当に知らぬのである。BOAチョー・ヨンピルしか知らぬのである。となると私にできることはジャケ買いである。ジャケットで選ぶしかあるまい。


 ということで入手した盤が5枚ある。5枚で10,000ウォン(約1,270円)だと強固に主張する店主と粘り強く交渉(主に身振り)した結果、ちょびっと値引きの9,000ウォン(約1,140円)で入手したが、相場がわかりません!高くないか?


 そんな5枚をレヴューしてみたい。まず聴く前にジャケット画から音楽性を予測し、聴いた結果、実際どうだったのかをレポートしよう。ハングル・オンリーで解読困難な盤もあるが、アーティスト名など努力してお伝えしたい。私自身、その5枚によって韓国音楽シーンを総括できるなどとは露ほどにも思っていないので悪しからず。待て!次回!