香菜畑でつかまえて
以前、そんなタイトルの曲集を作ってみたことがある。
私の香菜に対する偏愛を綴ったものだ。
香菜
セリ科の一年草
学名 Coriandrum sativum
英名 Coriander
和名 コエンドロ
中国名 香菜(シャンツァイ)
タイ語名 パクチー
中華、ベトナム、タイ料理などで使われる葉っぱである。チャイニーズ・パセリなんて呼名もある。
こいつを悪臭とみなして忌み嫌う御仁が多いことを私は知っている。まぁ、それはそれでしょうがないだろう。
我々食える側にとっては香菜なしの上記料理などは、クリープのない珈琲、濡れ場のない映画、ポロリのない水着だらけの水泳大会のようなものだ。
一方、食えない側は「なんでこんな臭い葉っぱが入っているのだぁ」とか「うわぁカメムシくってるみてぇ」とか、我々食える側陣営を激しく糾弾せずにはいられない情動に駆られるらしい。
互いの陣営が相容れることはないのだ。
それでは、私がものしたポエム(の一部)をご堪能下さい。
香菜畑で捕まえて
香菜畑で愛し合いたいという提案なのです
粥や煮アヒルの気持ちがわかるだろう
マトンカレーや蒸し魚と連帯することも可能なはずだ
香菜畑で捕まえて(春に)
願わくば香菜畑で春死なむ
そのクイティオ・ナムがトムヤム・クンの頃
香菜畑で捕まえて
二人で香菜の葉っぱに埋もれてしまうというのはどうでしょうか
ねぇ、君、フォー
ブン・チャーゾー
作詞 移動式音楽班(一部パクリあり)
うん、リリカル。
そのうち気が向いたら香菜曲集を録音しよう。
現状は、わが家にボーボー生えているやつらの葉っぱを摘んで、くんくん嗅いで、陶酔後、食卓へ、というところです。