夏の曲 プレイリスト


 だんだんと夏らしくなってきました。
 私はムシムシした湿度の高い夏が大好きだ。一体、ムシムシした気候がどこでどう繋がるのかわからないが、クリエイティヴな気分になる。


 さて、ムシムシした夏の醍醐味といえば、夜のむわぁ〜っとした空気をかき分けて辿り着く、バーの扉を開く瞬間だ。大人の悦びだな。
 扉はエアコンの効いた空気をせき止めている。ひとたび開けたならば、南極の氷塊が崩落するかのように冷気の塊が押し寄せてくる。それが好きなのだ。
 音楽もかかっていて欲しいな。


 というわけで、こんな曲が流れていたらいいな、というプレイリストを作成してみます。どこかの極に偏るのもどうかと思うので、適当に地域を散らしながら比較的著名なアーティストをチョイスします。そうした縛りがないと暴走しちゃいます。



ジ・エンド ニコ
 夏の雨を待っているという歌詞から。ドアーズの名曲をあえてニコのバージョンで。寒気がするぜ。マティーニ


夜の精 ブルース・スプリングスティーン
 米。狂騒的なサマー・ナイトをリリカルに描いた曲。大量のビール(アメリカ産)。


ロング・ホット・サマー ザ・スタイル・カウンシル
 英。長く暑い、そういう夏が好きです。ミント・リキュールのペリエ割り。


夏・夏 ブリジット・フォンテーヌ
 仏。これは異次元で歌われているような、すべてが不思議な曲。バーテンさんお任せ。


トロピック・ブルース・バー パトリシア・カース
 仏。吐息交じりの歌唱がたまらん。ホワイト・ラムのオン・ザ・ロック


さよならエマニュエル夫人 セルジュ・ゲンズブール
 仏。親父の曲はすべて最高だ。これはレゲエ。メコンウイスキー(タイ産)のソーダ割り。


マイクを前にした歌手 ウラジーミル・ヴィソーツキ
 旧ソ連。夏は関係ないけれど非常に暑苦しい曲。暑い暑いとダミ声で叫ぶ歌。当然、ウォトカらっぱ飲み。


いろ、なつ、ゆめ 石川セリ
 和。バーで日本語の曲って違和感ある。囁き声だから大目に見よう。マンハッタン。



 うわ、すっげぇ古い曲ばっかし。選曲の才能ねー。


 私は80年代のカフェ・バーという文化に胸を貫かれている世代だ。いろいろな曲がかかっていたな。適度にざわついた店が好きだな。
 ではバーテンさん、お願いします。