異国からの手紙

 ティー・ドリンカーなのである。私は。
 ということで、数年前に初めて台湾を訪れて以来、中国茶は台湾のお茶屋さんから買っている。メールで注文だ。あー、便利。
 丁寧な方達で、暑中と年賀の葉書を毎年いただくのだが、その文面がイカシていて、大概げらげら笑わせてもらう。




・・・・・・様(私の本名)


 いつもお世話になり,
ありがとうございます,
お茶代及び送料は会社に届けています,ありがとうございました,では次回に又樂しんでオーラをお待ちいたしております。
以上お願い申し上げます。




 無断で転載、不謹慎なことだが、肉筆でなく印刷で、私以外の方にも届いていることだろうし、差し支えはないと見た。
 うーん、それにつけても本当は何と書きたかったのだろう「又樂しんでオーラを」とは。
 文面から察するにオーラ=オーダーかな、と思うが、大分足りない部分があるぞ。
 それとも、オーラを無視するなら、お越しをお待ちいたすという至極あたりまえの文例が思い当たる。確かにその店へ行ったし。だが、漢字のお越しをオーラと誤植するだろうか。平仮名のおこしでもそうだ。カタカナのオコシならオーラと誤植される可能性も考えられるが、


 又樂しんでオコシを・・・


 というのがオリジナルな文面の表記だったとすると、なんでお越しをカタカナにしたのか見当が付かん。
 まぁ、漢字・平仮名・カタカナ・時にローマ字と、複数種類の文字を混在させて表記するなど、日本語表記特有の奇妙な特徴なので、外国人の日本語表記のおかしさを責めたりはできない。


 数年前、香港を訪れたときにインド系の方からインド料理屋のカードをもらった。別にカレー食った訳ではないが、目が合って少しお喋りしたのだ。「日本にも支店があるのでよろしく」ということで。
 で、カードには、


 パノグララツコ&インド料理 モハノンド


 とある。なんじゃ?「パノグララツコ」って。
 しばし頭をひねる。
 あ、「バングラデシュ」の誤植だ、コレ。今時のギャルならたちどころに解きそうだな。気、合いそうだよな。君たち。


 この調子じゃあ店の名前も合っているのかわからないよ。モハノンド。
 行徳駅前だそうですけれど。