財布に関する見解
財布が壊れちゃった。複数の貸しCD屋とか「○○友の会」といった会員証類だとか、小銭などでパンパンに分厚いことが多くて、ファスナーが閉じなくなってしまったのだ。ジーっとファスナーの留め具を進行させても、経過後のファスナー開きっぱなし。ファスナー無惨。
あ、札はその厚みに寄与していないよ。
小銭は、小銭入れも持ち歩かないし、うまく消費できない性質で、大概「小銭王」と呼ぶにふさわしい質量を持ち歩いている。500円玉三枚とか10円玉16個とかが格納された財布(小銭入れじゃないよ)は、基本的に馬鹿だ。バカ財布だ。
新しいのを買わなくちゃ。フォルムとしては、札入れタイプ、長方形の短辺を二つ折りにする長細いものが、どうも昔からあまり好きではない。札にあまり縁がなくてねぇ、と哀しい泣き言を語りたいわけでなく、ポケットに収まりが悪いからだ。ポケットから顔出すでしょう。
なので、長方形の長辺を二つ折りにし、ファスナーで開放部三辺を閉じるタイプのものを20年以上使っている。財布に入れた札が半分に折れ曲がるタイプだ。ポッケにすぽっと入る。ああ、折って正方形になるものはポッケに収まり悪いな。入らない場合もあるかも知れん。が、無理矢理でもねじ込めば顔は出ない。それでよい。
札入れタイプを好む人は、こちらのタイプのやや厚ぼったい風情を嫌うだろう。札をあまり持ち歩かない貧乏人の財布だ。笑いたまえ、諸君。
履歴としては、無くし、壊れ、壊れた。気に入った財布を探すのは結構大変だ。今まで使っていたものは、どれもとても気に入っていたものだ。
all the money in the world couldn't buy back those days.
"This Is The Day" The The
「世界中のありったけの金でも過ぎた日々を買い戻すことは出来ない」
80年代を通じて俺にとって最も珠玉だった一曲。壊れた財布も戻らなければ、過ぎた日も戻らない。財布から出て行った金は、貪欲な人と運のよい人には返ってくるかもしれない。
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