夏のお知らせ
夏至であった。既に梅雨明けした地方もあると聞く(オキナワ)。真夏が近寄っている。にも関わらず、我が家から眺む遠くの山々(北アルプスって奴だな、ありゃ)は峰に雪を抱いておる。おかしな気分だよ。
風が目の前の木々の緑を揺らす。まったく風の街だぜ。ここは。
いつも、ずうっと、夏を前にして思うんだ。
「忘れられない夏にしてやるぞ」
なんだかリビドー全開の少年の心の叫びのようだな。俺のようなおっさんの吐く台詞としてはキモイ&キショイを通り越し、いかがわしさをも通り越し、たわけの極北地点に着地する勢いを濃厚に感じさせるな。凍死させてたら御免候。
まぁ、そんな訳で毎夏、何かやるわけです。思春期時代からずっとそう。バンドやってみたり、恋してみたり、図書館へ通いつめたり、土ほじくったり、旅してみたり。夏には、植物が急成長するように、人をも育む魔力があるのさ。夏なのさ。夏にしとくれ。だって、夏じゃん。
少年少女よ、大志を。わしのような山奥に棲む30センチあまりも伸びた風にたなびくアゴヒゲに手をやっては遠くアルプスを目を細め眺むるおっさんですらこの有様ですからのう。
あれ、俺ってこんなにアグレッスィヴな男だったっけ。いや、違うな。まぁ、いいや。今年の方針は、秘密です。何じゃ、この文。あとには戻れん。