冠二郎

J-ENKERこと、冠二郎。にっぽんの宝である。不器用だが情熱のこもった歌唱、派手目のステージ・アクション、ショーマンシップあふれる礼儀正しい立ち振る舞い……に代表される“It's Only 演歌, But I Like It"なパーソナリティは、全国の演歌ファンの心を大いに打つのであった。「演歌人生」「人情酒場」「旅の終わりに」「男の子守歌」……味あり過ぎの名曲群。--今夜も冠ソングが身に染みる。嗚呼、冠。


goo音楽「冠二郎」より。


 最近、やたら冠二郎のことが気になるのである。


 別にはっきりと言って演歌好きじゃないんだけどさ。ギター・ソロとかないしさ、あればいいってもんじゃないけど、姿勢的にさ、率直に言ってどれ聴いても同じだしさ、つまんないしさ。うわー、すごい誹謗。


 しかし、冠である。確か、相当以前に、NHK紅白歌合戦で「♪アイ・アイ・アイ・ライク演歌」とか歌う、超・強力なソング(「炎」)を聴いて度肝を抜かれた覚えがある。さらに何年か前、渋さ知らズとのライヴ共演の音源をNHK-FMの番組で聴いた覚えもあり(ひたすら「セイヤ〜、セイヤ〜」と歌ってらっしゃった)、その異様な粘着力とパンチ力の一端は知っておったのだ。


 ある日、急に「♪アイ・アイ・アイ・ライク演歌」と「セイヤ〜、セイヤ〜」が頭から離れなくなってしまったのだ。こういうことよくあるの。こりゃあ困った。検索してみる。すると冠を紹介する冒頭の美文に出会ってしまった。


 “It's Only 演歌, But I Like It"


 くらっと来たぜ。その男気。で、その辺のCD貸しへ赴き、冠のベスト盤と、ついでにストーンズのベスト盤を借りてきた。ふっ、訳は聞くなよな。


 しかし、ド演歌ばっかりなのな。意外と。「炎」と「ムサシ」は良かった。ドラマチックで。冠。やはり気になる。冠。


 一方、ローリング・ストーンズであるが、ストーンズの70年代以降のアルバムは、どうせ一枚全部聴かないだろうからベストでいいや、と思ったのだが、やはりオリジナル・アルバムで聴いたほうがよい。因みに、手持ちのストーンズのアルバムは、全てLPかカセットで、車などで聴けないのだ。


ゴールデンベスト

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It's Only Rock N Roll

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