ある美しい日のシャンソン

ある美しい日のシャンソン



 先日、ライヴで生演奏する為にスタジオに籠り、何時間かリハーサルを重ねたものだ。スタジオで音を出すことは本当に楽しい。


 さて、そのリハーサルの最中、スタジオ備品のMDデッキにて、その模様を録音し続けたものが手許にある。後日、そんなものを垂れ流し的に聴いていると、自分でやっているのにもかかわらず、なかなか責め苦を味わう気になってくる。ひたすらの練習風景である。


 更に、いやぁ、マイク2本を使用してミキサーでのパンはセンターに固定していたのに、録音されたものはレベルが相当右に寄っていたりする。おかしいなぁ。変だ。しかも連日練習したので、部屋も機材もチェンジして録音したというのに、なぜかやはりレベルが連日右に寄っていたりする。不可解であり不本意でもある。どうせ寄るなら左にして欲しかった。深い意味はない。


 そんなところは幾分か補正しつつ、リハーサルの録音物の中から一曲、公開してみました。よろしかったらお聴き下さい。


 「ある美しい日のシャンソン


 Download



 詳細
移動式音楽班 おとのせかい


 いつかこの曲は、いろいろな楽器で飾って、けれどその核心に、こんな風にギターと歌唱だけで表現される荒っぽい息吹のようなものが息づいているような、そんな録音物を制作してみたいとも思っています。また、私にとって「シャンソン」とは、荒々しい息吹を内に秘めた歌、というような感覚があります。