持っているものを把握しよう


 手持ちのCDをデータベース化するソフトを持っていて(CDpedia)、最近、一日10枚くらいずつ、こつこつとデータベースを構築しているのだ。暇人だ。


 商品コードなどを入力してやると、Amazon US, Amazon JP、などなどから、収録曲だとか、レヴューだとか、ジャケだとかの情報を収集してくる仕組みになっているのだが、古いCDなど、商品コードではさっぱりひっかからない。苛々するわ。しかし、ディスクを読み取って情報を収集するモードもあり、それだと情報をほぼ自動収集できる。頼もしいわ。更には自分のコレクションをウェブに書き出して公開出来たりもするそうだが、誰がそんなことするもんか。結局、だから何なのだ、というソフトである。


 CDに限らず、手持ちの音楽ソフトのコレクションを自分なりのカテゴリーに分類できるので、SP盤(蓄音機でかけるレコード)とか、LPレコードとか、カセットとか、やろうと思えばそんなものまでデータベース化できるが、その場合は情報を手入力する必要があるだろう。誰がそんなことするもんか。だから、だから何なのだ、というソフトである。


 さて、そんなことでCDの情報を収集するためにCDをパソコンで読むわけだが、すると、つい、つい聴きふけってしまうのだな。中身を。で、「ありゃ、俺の想い出のアイドル達の、あの曲、俺、CDで持っていなかったっけ、おかしーなー」などと、記憶を辿ってみたり、次々と試聴してみたりと、データベース構築から脱線していき、時間をやみくもに浪費していたりすることになる。


 というわけで、どう考えてもCDで持っていると思っていたのに持っていなかった曲を、とりあえずCD貸しへ赴き借りてきた。毎週火曜はレンタル半額なのだ。いずれ手に入れたい。


 アンナ・カリーナ「Sous le soleil exactement 太陽の真下で」
 フェイ・ウォン「我願意 私の願い」


 アンナ・カリーナの曲はセルジュ・ゲンズブールが書いた佳曲。ゲンズブール自身が歌っているCDは持っていたが、アンナ・カリーナの歌唱はカセットにダビングしたものしか持っていなかった。というわけで、ゲンズブール関係のコンピ盤を借りる。


 フェイ・ウォンのそれは、全く殺人的な、必殺の、それを聴く度に死ぬぜ、というバラードで、当然、私のフェイ・ウォンCDコレクションズのいずれかに収録されているものだと思っていたら勘違いだった。MDにダビング&エアチェックしたものしか持っていなかったのだ。というわけで、フェイ・ウォンのベスト盤を借りる。


 この調子で脱線していくし、無駄なことに対してしつこい性格なので、必ずレコードだ、カセットだと、風呂敷を広げて行くだろうから、俺のマイ・コレクション・データベースなど、いつ完成するのだろう。そして、だから何なのだ、という疑念も付きまとうのである。