Orhan Gencebay / Sende Haklısın


オルハン・ゲンジェバイ「センデ・ハクルスン」


君は正しい 俺は君も正しいのだと思う


真実が探され、もしあるのなら
探し、見つけられるのなら
真実はその人のものになる
望みがかなうなら


君は正しい 俺は君も正しいのだと思う


皆が自分が正しいと言う 正しい者は誰
皆が自分に最も多くを望む 望みがかなっているのは誰
どうやって真実を探す
散らばった真実をどうする
皆が違いを求める
おかしな違いをどうする


私たちは正しい 人として生まれてきたゆえに
私たちが生きてきた、そのことゆえに



俺は正しい 君を愛したゆえに
君を愛したゆえに


沈黙を知らぬ一つの心が俺にある
君を見た 話など聞かぬ
望み続けても俺に君をうなづかせる術はない


俺は正しい 君を愛したゆえに
君に燃え上がったそれゆえに


俺を愛さなかった君 俺を望まなかった君
君も正しいのだ
君の心を与えなかった
強制は美しくない
強制から友情は生まれない
人間は一つの血族 強制は真実を生まない


私たちは正しい 人として生まれてきたゆえに
私たちが生きてきた、そのことゆえに



 トルコ歌謡の英雄。かつて、長逗留していた宿の隣がカセットテープ屋で朝から狂ったようにガンガンかかっていた。最初聴いた時はねっとりした演歌だな、と思ったものだが、聴いているうちにこれは凄い歌だなと思った。宿屋のベッドの上で唸りながら辞書を引きスケッチブックに訳を書き留めた。社会派軸と俺&君軸がロマンティックな間奏を挟んで併置されている。映像は両軸の間に置いてみます。


 トルコ語訳はちょっと厳しかったな。正直言ってかなりわからねえ。