フカのヒレ型チューナー

　一体、こういう商品が世によく知られたものか判断がつかない。

　Radioshark2

　パソコンのUSB端子に接続し、FMおよびAMラジオを受信できるフカのヒレ型デザインのチューナーである。なぜこのようなデザインなのか、それは私の知るところではない。とにかくイカの三角型でもなく、ヒラメのえんがわ型でもなく、フカのヒレ型である。

　私はラジオ聴取が結構好きなのである。ナビゲーターの軽妙なお喋りとともに、聴いたことのない音楽を情報もまじえてフルに再生してくれるプログラムというのはなかなか捨て難い。

　ということで購入しちまった。

　しかしコレ、アンテナが内蔵されているらしいのだが、受信感度がいまいち、いや、この際はっきり書いておこう。ものすごく悪い。まぁ、電波はナマモノなので（書いていて意味不明）、受信する環境にも依るのだろうが、我が家では戦力外である。AMはよいがFMがノイズ以外入らん。ガー。

　私にラジオの理屈は全く分からないのだが、とにかく、一応、FM用に外部アンテナをつなぐ端子（といってもヘッドフォン端子がそれを兼ねている）があるので、ケーブルテレビの同軸ケーブルからミニプラグへの変換アダプタを近所の電気屋で調達してきてつなげてみる。

　私はこれまでもケーブルテレビの同軸ケーブルをミニコンポに接続してFMを聴取してきた。その場合、ノイズもなく音は非常に良い。それがMDとカセットにしか録音できないことが現状のライフスタイルに合わなくなっていることから、今回の導入に踏み切ったのである。しかーし、このフカのヒレ型チューナーはケーブルテレビから同軸ケーブルで受信してもなお、受信に少々のノイズが乗る。我が家では。

　まぁ、音質にこれ以上こだわっても仕方あるまい。いーや聴ければ。諦めて使ってみているが、そのアプリケーションの操作性は極めて良い（Mac用）。周波数と時間を指定しておけばタイマー録音してくれる。マシンがスリープでも、アプリケーションを立ち上げていなくても録音されていた。ちなみに音声はAACあるいはAIFFで録音され、録音済のファイルがiTunesに登録されるように設定できる。iPodやiPhoneとの連携も速やかだね。あぁ、どっちも持っていないけれどね。

　現状、私はFMもAMも、NHKが聴ければ多分それで十分である。昔の歌謡曲と、主に英語圏以外の今の音楽と、ときどき前衛的なコンテンポラリー音楽と、稀に純邦楽と、外国語講座が定期的に聴ければそれでよい。NHKの番組表は公開されているので、それを眺め、よさそうなプログラムはチェックしよう。

　実にアナログなデジタルライフだ。