歌謡渡来一味内蔵のnutcracker boB

nutcracker boB



 昨日、GarageBand Users Clubなるサイトに、私が構成員を務める歌謡渡来一味内蔵という、名からして一体な〜にを考えているのか謎めいた団体が制作した曲を、ちょこんと置いてきた。この団体によってちょこんと置いてこられた作品はこれで三曲目になる。あわよくば、更にちょこんと置いていこうと、私などは企んでいたりする。よろしかったらお聴きいただければ幸いです。



nutcracker boB 歌謡渡来一味内蔵


 この曲は同様に構成員を務める歌唱担当の嘉手苅みばさんの同名の曲をアレンジしたものであり、演奏は、随分と私の趣味嗜好で制作されている、と言えるかもしれない。俺ならこう弾く、という結果とも言えるのかもしれない。面白がって歌っていただけたようで、改めて広〜いお心に感謝しちゃおう。もともとの曲が大変好きだったのだが、更に臆面もなくお気に入りな曲になったと言ってのけられます。


 さて、私が使った道具・導入した音を記しておこう。

  • フォークギター:調弦は6弦からD-A-D-G-A-E。
  • マダリン:ビルママンドリンのような、ギターのような楽器。調弦はギターのオクターブ上D-A-D-G-A-D。
  • 弓奏ギター:ギターの弦を弓でギーコギーコしてます。
  • エレキギター:逆回転系のエフェクトをかましています。
  • 中太鼓:14インチほどの鼓笛隊で使用するような太鼓の両面を叩きわけています。
  • 紙筒:長い円筒形の紙筒が手に入ったので、マウスピースの要領でぶわぁあっと吹いています。
  • 輪ゴム:その辺のスーパーの四角い日替り弁当容器に対角に張られた輪ゴムをびょんびょん演奏しています。
  • ホチキス:ホチキスといえばMAX。割と大きめのホチキスをガシャガシャしています。針を随分無駄にしました。
  • 紙:上質紙をビリっと引き裂いています。
  • カッター:カッターの刃の出し入れを調整するねじをギリギリと回してみました。
  • クルミ:殻つきクルミを複数個握りしめる。ペンチでぶち割る。
  • ピスタチオ:カリッとかじってみました。クルミの実ではカリッとした音が得られないため。


 いかに私の録音現場(@書斎)が楽しそうだったか伝わるでしょうか。みば嬢の歌録りも、なにやら宇宙的な音波にまみれていたものだったり、ライブハウスの外階段でmacに向かって吹き込まれたというものであったり、楽しそうであった。セミの声やら店主の笑い声やら入りである。私はそれを何トラックも頂くこととなって大変にラッキィである。
 そのトラックは誰にもやらん(←強欲)!! 


 10代の終わりころ(すっげえ昔だな)、カセット4トラックのレコーダーを月賦で買って、自分の演奏など録音するようになり、遂には今日の趣味生活に至るわけですが、そんな駆け出しのころ描きたかったサウンドが、時をワープしてここに出来たというような、自分にしてみりゃ妙な感慨がある。閃きと強引さと細かいこと無視の、まるで感性に忠実に、信じ切る姿勢。裏腹の不安。孤独の影、孤独の音、ライライライ。原曲と、嘉手苅みばさんの歌唱に、呼び覚まされた感覚なのかもしれません。


 ギターの腕は、下手すりゃその頃の方が上手かったかもしれない、という懸念・反省は胸に引っ掛かっている点だ。く・苦しい。