プロデューサー・デビュー


 冗談なタイトルです。


 友人のなりさんという方が、作品を作ってみたいと、かねてからおっしゃってらしたので、少し、力を貸してみました。おぉ、偉そうな口ぶりじゃないか。


 といっても、曲の作り方のイロハをレクチャーするなどという訳にもいかないので(イロハを教えて欲しいのは私でございます誰か教えてくれイロハ)、曲は私が制作し、まずは歌ってみていただき、作品を仕上げてみたらどう?というアイディアで取り組んでみました。



 なり − 恋のメトロノーム



 投稿した曲にコメント付け合うサイトですので、いろいろとやりとりもあるようです。私も簡潔に語らせていただいてます。



 まぁ、なんと申しましょうか、久しぶりにやりました。こうした曲調。


 私と長〜い付き合いの友人(少数精鋭)は、もし耳にしていただけたなら、私の青春エレキ・サウンドが再燃でもしたかのように感じられるのではないでしょうか。大丈夫、病気ではありません、正気です。自分で言うのもなんだが、凄く自分っぽい。



 学生の時、高校生の時だから、もう、一世紀ぐらい昔のことなのであるが、ちゃんと電気は通じていました。加入していたクラブが、一年に一度、文化祭のときに創作ミュージカルというものを披露するのです。牧歌的な企画だぜ。ストーリーも曲も振付も全て手作りで。上級生の時に、その音楽のプロデュースというのかな、ほとんどやったわけである。ギター弾いていたからね。


 一応、洒落っ気付いた季節であったから、バキバキのモダン・ポップを展開しているつもりではあったが、今聴くと、間違いなく腹を抱えて笑っちゃうだろう。更に二・三日くすくす笑いしちゃうだろう。甚だしい勘違いっぷりに。ストーリーがコメディ・タッチだったこともあり、半分ふざけたような、半分真面目なような、そんな編曲を施された曲と演奏が、全編にわたって20曲くらい展開されたのではないかな。


 まぁ、私もその当時は、CとGとEmを知ってれば曲出来るだろうくらいの認識で音楽と向き合っていた訳だが(つまり全く無知)、悪戦苦闘の実戦の中で気付いたことがいろいろあった。

  • 小ネタと小ネタを繋ぐと一曲になる。
  • しかもまったく結び付かなそうな小ネタ同士をくっつけると可笑しなことになって良い。
  • あちらからパクった小ネタと、こちらからパクった小ネタを結びつけると、まるで自分のオリジナルのように誰にも気付かれやしない。
  • ロックとかバンドとか無縁の人間にロックを歌わせると凄く面白い。
  • マチュアというのは、一生懸命なだけで一瞬輝く。


 一世紀の時を経て(誇張です)、私は再び、そんなことを思い出していた。しぶとく長く生きるのも悪くなかろう。のう。おっと、パクリネタをつなぐという芸当は、さすがにしていないぜと言えるぜ卒業したぜ。


 ということで一区切り。もうじき春ですし、私も新しい気分で、新しい創作をしてみたいな、という意欲に駆られました。