世界に背く 一瞬 愛の記念に

愛の記念に



 昨日、常日頃お世話になっているGarageBand Users Clubなるサイトに、一曲、新しい曲が出来たので公開させていただきました。よろしかったらお聴きいただければ嬉しいです。後日、改めて本家ホームページにも公開する予定です。


 愛の記念に 移動式音楽班 @GarageBand Users Club


 リズムは、曲の大部分が5拍子、というか3拍+2拍というか、そんな感じで出来ています。メロディは小学生のリコーダー即興程度の、ぢ・実に簡素な旋律でございます。なかなか容易な演奏でした。小学生でもOKだね、やったね、という感じです。


 さて、それでは私が使った道具を記しておこう。


 まず、メロディとか簡素な和音などを奏でている楽器。たいてい太鼓や金物の陰で目立った働きはしていません。

  • サズ:トルコ民間の国民的な弦楽器です。チロチロと、主にメロディと演歌的なオカズを奏でています。
  • リコーダー:笛です。まったくもって笛です。主にメロディをそのまんま奏でています。
  • 弓奏ギター:自作改造ギター。気持ち的に低音担当です。
  • ウード:西アジアを代表する弦楽器。これも気持ち的に低音担当です。
  • ケメンチェ:トルコの弓奏弦楽器。実際、何弾いているのか自分でもよくわかりません。雑音担当。
  • ソーウー:タイの弓奏弦楽器。胡弓によく似たフォルムですが、タコ糸のような弦からはもっと低い音が発せられます。間奏のエレクトリックなノイズにまみれたソロで使用。


 続いて、太鼓の類。

  • 杖鼓:朝鮮半島の太鼓。曲の基本リズムを叩いています。
  • ドーラック:インドの太鼓。横っちょでボスボスした音を叩いています。
  • ダラブッカ:西アジアを代表する太鼓。横っちょですってけすってけした音を叩いています。


 金属的な鳴り物群。どの音がどれかなど、さして意味のないような曲になってしまいました。

  • チン(タイのシンバル)
  • カルタール(インドの木枠に小さなシンバルがついた舞踊道具)
  • グングルー(インドの鈴のついた舞踊道具)
  • ジル(トルコの金属製小型シンバル)


 こうして書き出すと何でこんなに音をぶちこまなければならないのだ、という疑問を率直に感じるですが、ひとつひとつの技術が足らん分、どうしても満ち足りた気持ちにならない面と、いえいえ、ガンガンぶち鳴らすことを目的としているのだからこれでいーのだ、という面と、両方あるのです。そして、素人がぶちこんだ音の数々は、ぐっちゃんぐっちゃんな音の塊にこそなれ、憧れのクリアーかつ分離のよい音像になど、ついぞもならぬのである。気にするもんか。


 タイトルは、昔、サンドリーヌ・ボネールが主演した映画の邦題でもあるが(主題歌として流れるクラウス・ノミの「コールド・ソング」も印象的だった)、多分、映画と曲の内容と関係はないでしょう。ちなみに私はサンドリーヌ・ボネールを見ると、いいな〜と鼻の下を伸ばす。クラウス・ノミを見ても鼻の下を伸ばさない。


 なんとなく「愛」というものを「愛してる」「好き」「アイラヴユー」などという言葉で語るのって、一生懸命さが足りないよな、だってこんなにジタバタしちゃう気持ちなんだぜ(苦笑)、或いはありきたりな言葉に寄りかかっているだけだよな、だって俺は芸術家だぜ(失笑)、などと昔から、そうさな、高校生くらいの頃から思い続けている暑苦しい俺がいて、結局、悩んだ挙句タイトルにはそれを入れたものですが、なんとかその暑苦しい俺の線で描いてみました。


 あぁ、「愛してる」「好き」「アイラヴユー」などをひたすら連呼する表現も、使い方によっては背筋に冷たいものを感じたりして、悪くないと思います。などと言えるクールな俺も、長年かかって俺の中では成長しました。ふっ。