シリアスなムカデ登場


 天井にムカデがいたよ。
 全長約10センチは超えているとお見受けしました。
 ツヤあり黒、程よい太さ。メカっぽい動き。
 「〜」っていう文字の両側に足がめっちゃついている感じ。
 写真でも載せたいところだけれど、ダメ、絶対。悪い夢を見ます。
 絵でも描きたいところだけれど、上記の記述でほぼ説明しきった達成感があります。


 うわ、あまりのおぞましさに叫んじまった。
 確か「無理だよ」などと口走ったと思う。何が無理なのか説明はできません。


 大体ですね、こういうオイリーなツヤありブラックの精悍なボディをした生物って、大抵、南方に生息していると思っているのです。私のように標高高めの寒冷地に暮らす人間は。も、南に下ると尺もののムカデとか、も、ヘラクレスオオカブト並のゴキブリとか、うじょうじょしていると思っているのです。そんなもの我々の生息する標高高めの寒冷地になどいるわけがなーい、わけないさ、と思っているのです。


 しかし、いたのだ。いやー、怖いぜ。初めて見たぜ。10センチ級でもこんなにおぞましいのだから、尺ものになると、多分私は卒倒します。


 もしもですよ、天井から野郎がぽとっとあなたの首筋などに落ちたといたしましょう。連中、かなりの攻撃性らしいですから、多分、あなたの首筋に喰らいつきますよ。ぱくっと。そりゃあ、捕って捕ってと大騒ぎになるじゃないですか。しかし、御免、無理だよ。捕れねーよ。俺には。救急車呼んであげるから、赦せ、私を。


 ふー。別に私は昆虫などすごく嫌いなわけではないのだが、ムカデはいやん。しかし、連中にも弱点があるだろうからそれは調べて掴んでおきたい。あなたの首筋のムカデだって何とかしてやりたいじゃないか。


 熱湯に浸けると即死ぬらしいです。しかし、あなたの首筋に熱湯をぶちまけるわけにはいくまい。やっぱ御免。俺、戦力外。


※疑問点

  • 熱湯に浸かるとムカデはエビやカニのように赤く茹るのだろうか。
  • それは案外美味しそうだったりするのだろうか。


 ちなみに私の想像上、究極の南はアマゾンです。地上の巨大生物の大部分はアマゾン流域に潜んでいると睨んでいるのです。アマゾンに訊け!


 ちなみに天井のムカデは、男盛りの有志によって駆除されました。ほうきと塵とりで。VIVA!万歳!男盛り!