2008-01-01から1年間の記事一覧

砂漠に描かれた奇妙な模様

ヒマなときにgoogleマップを眺めるのが趣味だ。世界のあちこちを上空から眺めていると時間を忘れる。自分がこれまでに訪れた土地を眺めることもあれば、行ってみたいと望む地域を眺めることもある。頻繁に眺めるところは西アジア、アフリカ、北極圏などであ…

或る午後の出来事

子供や若者の日々には、新しい出会いや発見が溢れている。それまで経験のないことばかりだから。 成長するにつれて新鮮な驚きの日々は色褪せていく。音楽聴いたって何かの焼き直しみたいなものばかりに聴こえてくる。 毎日が、わぁ、驚き!みたいな日々を取…

茹で弦考察

この世界、資源は有限であり、リサイクルおよびリユースへの取り組みは現代人の責務と言っても過言ではなかろう。使い捨てはダメっス。却下っス。 ということで移動式音楽班は取り組みます。使い古し弦の再利用。 古来からアマチュア・ミュージシャン周辺で…

今日は寄る年波について考えてみよう。

今週は背中の痛みに耐えた一週間であった。それは日曜の朝に勃発した。 あ、背中が、い、痛い、痛いぜ。 丸まって寝ていたからだろうか。いや、いつも丸まって寝ている。ぼんやり朝飯を食っていても、サッカーのヨーロッパ選手権の録画ビデオを見ていても、…

くせ毛頭の男

数年前、一つの決意をした。 「今後の人生、俺は髪型を変え続ける」 まずまずロックンロールな決意と言えるじゃないか。そして俺はそれを実行した。 いろいろと変化をつけるには元手が必要だろう。やや鬱陶しく髪を伸ばした。そして美容院へと赴き、なんとな…

豆煮込

豆を煮込んだものが好きだ。 どちらかというと和な煮豆より、さらっと単純に言えば、洋な煮込みが好きである。 しかし当然のように、世界は私たち&西洋という二極によって成り立っているわけではない。よって印度な煮込みも好きであるし、亜剌比亜な煮込み…

夜は回る

昨年の9月頃だろうか、車を運転中にふとオリジナル鼻歌が口をつき、長いドライヴの最中だったこともあり、やがてそれは車内で喉も破れんばかりの絶唱へと発展していったのであった。 ふっ、何てお馬鹿さん。 さて、そんな曲だが、秋も冬も何の手もつけず、春…

記念日

6月4日は私にとってちょっとした記念日である。 むか〜し、ちょっとした旅に出発した日なのである。 早朝、バックパックを背負い、東京から成田へ向かう。不安の分だけバックパックは重くなるものだ。ちょっとした旅に出ることが初めてというわけではなかっ…

ズーにて

さて、と。 5月の間中、音楽を一曲制作していた。なかなか困難な航海で(下手でね)、プライヴェートな時間の相当な割合をそれに注ぎ込んだ。没頭していたといってもよい。まだ完成ではないが、あとは編集だけという地点まで達したので、もろもろ、平素のプ…

パエリヤ

年に二・三度、パエリヤを作る。20年近く前、確か青山のスペイン料理屋でパエリヤを食って大変感動し、自分でも作らずにはいられねぇぜ、と、渋谷の東急ハンズでパエリヤの鍋を購入して以来の習慣なので、人生通算で40〜50回くらいはパエリヤを作っている勘…

ポンテギ

東南アジアの食文化などを日本に紹介してきた写真家の森枝卓士によれば、ゲテモノには二通りあるという。 一つ、我々にとってはゲテモノ、現地人にとっては普通の食材 一つ、我々にとってはゲテモノ、現地人にとってもゲテモノ 中国広東あたりのヘビ食、ベト…

移動式日報は3年目を迎える

忘れていたよ。 この日報(毎日つけてねーけどさー)をつけ出してから丸二年過ぎた。 日報をつけ出した頃のことを思い出してみよう。 その前の年(2005年)の秋頃からか、WEBサイト上で自分の音楽作品を公開させていただいたりして、まぁ、しゃかりきに入れ…

最近の出来事

わっはっは。 いやぁ〜、UFOにさらわれちゃってさ〜。 ・・・ などということを、遅刻や、ばっくれやすっぽかし、タイトルに日報を掲げながら10日もそれを記していないエセ日報の言い訳の具に使ったなら、それはオオカミ少年・ウルフオヤジである。 ちな…

迷信の沼

一応、私は20世紀の生まれであり、つまり科学の子である。時計はデジタル・ウォッチに限るね。この世に信じるものといえば科学であり、信じぬものといえば非科学極まりない迷信である。 むかしむかしのこと。 そのあたりは全国平均の半分程度しか雨が降らな…

RSSリーダー

数年前からRSSリーダーというものを結構便利に使っている。ブログやニュースサイトなどを登録しておくと、それらの更新情報を受信し、最新情報を容易に得られる仕組。世界の最新ニュースなどは刻々と更新される一方、我が日報などは停滞という言葉が実にぴっ…

ライフスタイル改

プライベートで使っているパソコン(Mac)を新調した。 これまでド〜ンとしたデスクトップ型のものを使っていたのだが、心機一転、ノート型に変えた。大変使い勝手が良さそうで、これからのライフスタイルも少し変るかもしれない。 そもそも私は老朽化した二…

ウイグル料理

日本を離れ、最寄のユーラシア大陸の玄関口に上陸したのち、陸路をひたすら西、ヨーロッパ方面へ向かう旅行者がいる。 いわゆるシベリア鉄道という手がある。何日も鉄道に揺られてモスクヴァやサンクトペテルブルクに辿り着き、さらにベルリンやブダペストや…

メルセデス・ソーサ / この手に大地を

世の中、凄まじい歌、凄まじい演奏というものがある。 私の母など、音楽はTVの中だけでしか聞かないタイプだが、出てきた頃の吉田拓郎の歌を初めて聞いたときには、長髪で怒鳴るように歌う姿に、怖いものを感じたと語っていた(古い話だぜ)。 吠える、怒鳴…

春、二景

春、東京。 春の東京が好きだ。かつて上京したのが春だったせいもあるだろうが(去ったのもまた春であるが)、夜、生暖かく、しかしまだそれほど湿気を帯びていない風が、首筋をかすめていく感覚は、少し官能を想い起こさせもする、という記憶がある。 人々…

外国語で歌う

♪君はファンキーモンキベイベ だけど楽しい君とナイタンデイ ※↑うろ覚えな記憶にしたがって記述 音楽評論家の北中正和のコラムで読んだ覚えがあるのだが、日本のロックの初期において、ロックというのは元来、英米舶来であるから英語で歌われるべきものであ…

DADGAD

先日、昼下がり、マイクの前でギターを何気なく弾いていたら一曲できました。 うーん、少し語弊があるな。私は「何気なく」とか「何となく」とか「取りあえず」がときどきとても傲慢な姿勢に思えるものだ。謙遜の意でそうした言葉をお使いになる方がいらっし…

春のエレキ

いろいろあったが、春分を越え、昼は夜を打ち負かしたのである。これから北半球は半年間ブライトな側に回るのだ。光が眩しいほど闇は底深く暗く、闇は暗いほど、やはり闇は暗い。まるでこの世は何のこっちゃの真っ暗闇だが、くよくよ気にするな。 季節によっ…

マイク周辺

素人音楽家(私のことです)、マイクを買うことにした。 今使っているマイクだが、10年以上も使っている。SHUREの、品番がよくわからん安いダイナミック・マイクで、楽器屋の店員に「歌も楽器も録音します」と告げたら「これどうぞ」と渡されたものだ。音は…

哀悼

季節は変わる。 ぼさっとしていると季節の変わり目を見逃すことがある。変わり目を見逃すとあとで妙な苛立ち=乗り遅れ感を味わったり、もっとさらに痛い目にあったりもする。 私は人生の季節の変わり目を見逃した感がどっぷりとあって、おかげで生涯真っ当…

酒の話である

とっても夢のあることを。 私はたしなむ程度に酒を飲む、いたって凡庸な市民である。決して毎夜飲んだりはしない。しかし、例えば呑み助で知られた地域住民などと、止むを得ず一献交えるような席に追い込まれた場合には、キリっとした「絶対、負けねー」とい…

面影(ウムカギ) 雨を乞う

先日、歌謡渡来一味内蔵なるユニット名義で一曲公開させていただいています。よろしかったらお聴きいただければ嬉しいです。 面影(ウムカギ) 雨を乞う もともと一味のみばさんのオリジナルで、弔いに、優しい雨を願う歌である。素晴らしい絵画も彼女の手に…

安里屋ユンタ

「歌謡渡来一味内蔵」という漢字8文字のユニットの一員になった。「歌謡渡来一味内蔵の移動式音楽班です、ラヴ&ピース」などと自己紹介したなら漢字14文字もある。全くもって訳わからん自己紹介である。まぁ、そう悪くはない。むしろ気に入っている。 相棒…

歌い飲み食い喋り夢見る

このところ、いろいろと立て込んでいたものだが、その合間に、昨年から自主自宅制作しつつ、しばらく中断していた音楽録音作品を仕上げるべく、更に歌を歌ったり、笛を吹いたり、口琴をビヤボ〜ンと鳴らしたり(江戸時代には実際に「びやぼん」と呼ばれてい…

マグカップ

長年使用していたマグカップが割れた。おお、何と不吉の予兆、お祓いしてもらわなければ、などという心境にはぜーんぜんならないもんね。仕方がない。 以前、一緒に働いていたK君という若者に貰ったものだった。私はいつでもK君に「これとこれをああして、…

若い頃は随分と声が出た覚えがある。普段の声がでかいとか、よく通るとか、よく響くとか、そういう訳ではないのだが、どうも入れ込んで歌うというか、絶唱型というか、そんな体質だったものだ。恥ずかしい。 仲間と楽団などやっていたが、そんな活動から足を…