歌舞音曲

冠二郎

J-ENKERこと、冠二郎。にっぽんの宝である。不器用だが情熱のこもった歌唱、派手目のステージ・アクション、ショーマンシップあふれる礼儀正しい立ち振る舞い……に代表される“It's Only 演歌, But I Like It"なパーソナリティは、全国の演歌ファンの心を大い…

アントニー

凄い声の持ち主に出会った。いや、以前から知っているのだが改めて再確認した。 ビョークの最新アルバム『Volta』をこのところ聴いているのだが(やっと購入したのだ)、その中の「The Dull Flame Of Desire」と「My Juvenile」に参加している男性ボーカルの…

模倣とパクリ

なんか、重そうなことを書こうとしている気配がタイトルから漂ってきそうだが、そんなつもりありません。 模倣とパクリ(剽窃)とは似ているようで異なりそうだ。模倣は、多分、何かターゲットとする作品を真似てみることで、それに接近しようとする手段なの…

こぶし歌謡

ふと気付いた。 ときどき好きな音楽のことなど書いているが、振り返ってみると自分の嗜好をそれほど反映していない気がする。それなりに話の通じそうな話題を選別していたのかもしれない。 イカン。いかーん。誠にイカン。とにかくイカン。 Khaled, Rachid T…

The Who / Quadrophenia

Love Reign O'er Me by Pete Townshend (邦題:愛の支配) 愛だけが雨を降らす 海が浜辺に口づける流儀で 愛だけが雨を降らす 草むらで抱き合う恋人達の汗のような 愛よ、俺を支配しろ 俺に雨を 愛だけが雨をもたらす 君をして空に向かい焦がれさせる雨を …

DEUTSCHE SCHLAGER

レコード屋、もとい、CD屋にビョークのニュー・アルバムを買いに行った。今や、英語のロック関係で確実に新譜を購入するアーティストといえばビョークとルー・リードだけだろうか。 ビョーク、ビジョーク、ビョルクと呟きつつ探す。その時点で俺の頭の中に…

Zazie / Chanson d'ami

「帰ってきた時効警察」というドラマを見ている(テレビ朝日)。ケラが脚本書いて犬山犬子が出てきたりと、回によって脚本家が違ったりもするようで楽しめる。 アーンド、大変重要なことだが、私は登場人物の「三日月くん」のファンなのだと思う。麻生久美子…

続・中森明菜+パキスタン風カレー

この間、彼女の曲のことを書いて、まぁ、それとは別件で、ある日の晩飯にインド式カレーを自作して喰っていて、その二つのエピソードが重なって思い出した。 パキスタン人の友人がいた。アルバイト先が一緒だったのだ。今度家へ来いよ、というので友人とその…

中森明菜「LA BOHEME」

春雨じゃ、濡れて参ろう。 「DESIRE」のシングル盤B面だった。A面同様アッパーな曲だがA面より好きだ。曲の最後の一節である。 花びらまじりの雨の夜だから ホロリ濡れながら歩きたいね貴方も同じLA BOHEME(ラ・ボエム) この都会さまよいびと LA BOHEME(…

シリーズ、等身大

現代のJ-POPの核心は「等身大」というキーワードにある。ありそうな気がする。 等身大とはこれ如何に。おそらく、ありのままの自分、脚色していない自分、強さも弱さもひっくるめのそのままの自分、などの感覚がそれにあてはまるようだ。不完全さをそのまま…

財布に関する見解

財布が壊れちゃった。複数の貸しCD屋とか「○○友の会」といった会員証類だとか、小銭などでパンパンに分厚いことが多くて、ファスナーが閉じなくなってしまったのだ。ジーっとファスナーの留め具を進行させても、経過後のファスナー開きっぱなし。ファスナー…

今さらバンドマンになりたい季節

自分がシロウトだとか、日本語を母言語とする日本国籍所持者であるとか、上手いとか下手とか、バカとかカバとか、そのような諸般の事情を無視してメンバーに加わりたいバンドとというのがいくつかある。も、大きく出ますよ。もし加入したならば、朝から晩ま…

Easter / PATTI SMITH GROUP

春分を越えた。 昼が夜を打ち負かしたのである。なんとすがすがしい。 草木が芽吹くだろう。種が蒔かれ、やがて作物が実るだろう。冬眠していた動物くんたちもムクっと起きだすだろう。熊さんや亀吉くんたち。 春分を祝う祭りも各地で執り行われるようだ。農…

MY FUNNY VALENTINE / NICO

Camera Obscuraアーティスト: Nico出版社/メーカー: Beggars Banquet発売日: 1991/09/12メディア: CDこの商品を含むブログ (5件) を見る 2月、チョコレート関連業界の策謀渦巻く季節だ。が、別にそういうことを書きたいわけではない。例年、ラジオなど聴いた…

ジャケ買いレコード評、韓国編(5)

今回は強力な武器があります。 『コスモス朝和辞典』 白水社刊 ふっふ。ハングル文字恐るに足らず。これでタイトルはバッチリわかるぞ。格闘。 「ノレルルチャヌンサラムトゥル2」(多分) 歌を捜す人たち2(多分)1989年 歌い人知れず。 最後に残った謎めい…

ジャケ買いレコード評、韓国編(4)

さて、ソウルにてジャケ買いしたレコード達だが、ここまで折り目正しいフォーク、刑事ドラマ系ロック、白昼系ムード歌謡と、日本のシーンと対応するのかしないのか何とも言えぬ盤を紹介してきた。それらがメインストリームなのかどうかもわからないが、さり…

CRAZY KEN BAND GALAXY TOUR 2K6

10月28日、クレイジー・ケン・バンドのコンサートに行って来た。楽しかった。 小学生の日記だ。まぁ、昨今の世相はこういうイチかゼロか的な思考が氾濫しているし、よしとしているふりもあるので、そんな文章の垂れ流しでも充分オッケーだろう。 しかし、だ…

ジャケ買いレコード評、韓国編(3)

艶だ。艶が欲しい。今聴きたいのはしっとりとした叙情である。 ということで愛のデュオ。左の女性は田中真紀子(無所属・現)さんではありません。またしてもハングル文字解読を試みた。 トュエシサラン ソロサランヘ/ウリウィ サランウル と書いてあると思…

ジャケ買いレコード評、韓国編(2)

前回が折り目正しいフォークソングだったので、今回はちょっと激しそうなものへと向かってみたい。中学生が急にワルくなりたがる心境に近いね。ロックだぜ。エレキだぜ。 んで、コレ。 これは爽快に解読可能だ。HONG SOO CHULの『'86 NEW ALBUM』である。シ…

ジャケ買いレコード評、韓国編(1)

た、楽しそう。メガネ系?兄弟? 見てわかるようにハングル文字の羅列を一体私に解読できようか、いや、できまい。NHKラジオ講座のハングル文字表とにらめっこしながら解読した結果、おそらく右上の二行にはこう書かれている。 トゥイン ポルリオ リサイトゥ…

Charlotte Gainsbourg 『5:55』

歌唱:Charlotte Gainsbourg 曲と演奏:Air (エール。フランスのデュオ、聴いたことありませんでした) プロデュース:Nigel Godrich (Radioheadなどのプロデューサーだそうです。知りませんでした) ・・・・・・・ 20年ぶりのレコードである。別に彼女の場…

20Years Since Charlotte Forever

知らなかった。 Charlotte Gainsbourgがニュー・アルバムを出していたなんて。ニュー・アルバムったって、そもそもレコードなんて20年前に1枚出したきりだ。まさかあなたが、新しいレコードを制作する日が来るなんて、思いもしなかった。 ・・・ レコード屋…

フランスという病

その昔、私が受験した大学入試の英語の問題で「画家がその作品を制作する場所をAで始まる単語で記せ」というような英文の設問に対して回答を英単語で書くというものがあった。 アトリエだろ。 その大学の英語入試は何と、英和辞書持込が可という素晴らしい制…

閃光 UA

2002年作品「閃光」(作詞・作曲 UA) 歌詞 ( uta-net 提供) 私の所蔵するところ3バージョンがある。 CDシングル アルバム『泥棒』所収 ライヴ・アルバム『空の小屋』所収 シングルではアレンジをエレクトロニカ・アーティストRei Harakamiが手がけ、闇に光…

椎名林檎『無罪モラトリアム』

椎名林檎はデビューアルバムから全部聴いている(全部持っているとは言えない)。 で、一番好きなアルバムはデビュー・アルバム『無罪モラトリアム』だ。 1曲目「正しい街」 2曲目「歌舞伎町の女王」 3曲目「丸の内サディスティック」 ここまでが特に好きだ…

Värttinä 『 Vihma 』

ヴァルティナ、最近、再び聞き込んでいる。つまり、かつても聴き込んだことがあり、今また聴き込んでいるという訳。 1998年リリースということだから、もう8年も前か。まぁ、私にとっては古いとか新しいとか、そんなことどうでもよいことなのだが。 私はどち…

夏の曲 プレイリスト

だんだんと夏らしくなってきました。 私はムシムシした湿度の高い夏が大好きだ。一体、ムシムシした気候がどこでどう繋がるのかわからないが、クリエイティヴな気分になる。 さて、ムシムシした夏の醍醐味といえば、夜のむわぁ〜っとした空気をかき分けて辿…

異邦人 久保田早紀

この週末、昭和の名曲集8枚組みたいなやつをずうっと聴いていた。知り合いのオバチャンに借りたもので、オバチャン曰く、以前、高級CDラジカセ買ったらオマケに貰ったとのことなので、よく新聞通販に載っているような企画盤なのだろう。 日本の歌謡史みたい…

転石苔むさず

中学生ぐらいのとき、ぼさーっとテレビを見ていて、ローリング・ストーンズのライブ映像に出会った。たしか曲は「悪魔を憐れむ歌」だったと思う。 その時点で既にその映像は相当過去のものだったはずだが、その演奏といい、パフォーマンス(主にミック・ジャ…

俺はなぜ、こんなに歌っているんだよ

いつも別に内容のあることを綴っているわけじゃあないが、今日は本当に内容のないことを。 昨日、一年ぶりぐらいにカラオケをした。 歌った曲は以下。 「ディス・チャーミング・マン」 ザ・スミス もうこれは歌唱完璧。「アァー」と絶叫するところも立派にこ…